着付けの基礎知識
 
 
帯の種類
帯の種類いろいろ
女性用の現代帯には大きく分けて5種類あります。帯の各に加え、その素材によって、合わせられる着物の種類、行ける場所が違ってきます。

普段着や外出時には「名古屋帯」、家で過ごす時には「半幅帯」などが気楽で良いでしょう。また、一般的には、「染めの着物には織りの帯、織りの着物には染めの帯」と言われていますが、これは重複を好まない日本文化にルーツがあるよう。着物と異素材のものを組み合わせたり、帯締めとの色のバランスを取ったり、着物姿トータルでコーディネイトを楽しみましょう。

丸帯 帯の中で最も格が高く豪華さをたたえた帯です。仕立て上げると表裏に柄があり、豪華で重厚な雰囲気です。元は礼装用の主流でしたが、現在では花嫁の振袖に用いるぐらいです。(幅:約31cm 長さ:約4m)
袋帯 帯の中で最も格が高く豪華さをたたえた帯です。仕立て上げると表裏に柄があり、豪華で重厚な雰囲気です。元は礼装用の主流でしたが、現在では花嫁の振袖に用いるぐらいです。(幅:約31cm 長さ:約4m)
名古屋帯
(染め・九寸)
たれの部分(背を飾る部分)は普通の帯幅(約30cm)で、結びの部分(体に巻く部分)を半幅に折って芯を入れて仕立てた後染めの帯です。
セミフォーマルからカジュアルなきものまで幅広く用いられます。「九寸帯」とも呼ばれます。
名古屋帯
(袋・八寸)
たれの部分(背を飾る部分)を折り返して両端をかがり、結びの部分(体に巻く部分)は体に巻く時に半幅に折って用います。
芯は入れずに仕立てられるので趣味的なものが多く、主にカジュアルな着物に用いられます。「八寸名古屋」、または「かがり名古屋」とも呼ばれます。
半幅帯 幅が普通の帯の半分程で、主に浴衣やウールのきものに合わせて用います。
材質や帯幅、長さにより、カジュアルからおしゃれ着まで使えるものもあります。(幅:約15cm、長さ:約3m60cm)
 
 
(1)着物の種類  |  (2)着物の構造  |  (3)帯の種類
(4)着物を着るために  |  (5)着物の着付け方〜基礎編〜
 
バックナンバー
[第2回] 着物110番
[第1回] 5人5色、着こなし術
 
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